
保全生態学研究室
Conservation Ecology Laboratory
Study
私たちは、人と自然の共生に資する事を目指して、人間社会と野生生物の相互作用に着目した研究に取り組んでいます。
・人間社会から野生生物への影響の解明(外来種、都市開発等による影響)
・野生生物から人間社会への影響の解明(マダニ媒介感染症の生態学的背景)
・野生生物の基礎生態とその進化的意義の解明

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人 間社会から野生生物への影響
(外来種の導入)
人間の活動は、生物多様性の喪失を世界中で引き起こしています。外来種の導入はその主要なものの一つです。外来種は、一度定着してしまうと深刻な生態系の攪乱や経済被害を引き起こします。私たちは、外来種の侵入や影響の実態を解明し、生物多様性の保全に資するための研究に取り組んでいます。

Invasive Alien Species
Key words: 侵略的外来種、マングース、ノネコ、オオヒキガエル
関連論文: Komine et al., 2021 Biological Invasions 23, 1293-1305; Watari et al., 2021 NeoBiota 67, 79-101; Komine et al., 2020 Journal of Zoology 310, 126-134; Komine et al., 2020 Current Herpetology 39, 38-46; Komine et al., 2016 Biological Invasions 18, 487-495
人間社会から野生生物への影響
(都市開発)

Urbanization
世界人口の爆発的な増加に伴い、都市化が急速に進んでいます。都市は、我々人間の生活の場であると同時に、新たにつくり出された生態系として、多くの野生生物の生息地にもなっています。都市は保全生態学的に重要であるだけではなく、進化生態学の側面からも興味深い対象です。私たちは、都市開発による野生生物への生態的、進化的影響を解明するための研究に取り組んでいます。
Key words: 都市化、外来種、光害、捕食性鳥類、オオヒキガエル
関連論文: Komine et al., 2022 Biological Journal of the Linnean Society; Komine et al., 2020 Scientific Reports 10, 6527
野生生物から人間社会への影響
(マダニ媒介感染症の生態学的背景)

Zoonosis (tick-borne diseases)
近年、新たな感染症が世界中で発生し、社会に対する大きな脅威として問題となっています。それら新興感染症の多くが野生動物に由来する事から、その感染環や感染拡大プロセスの理解,及び感染リスクの低減のためには、医学や獣医学だけではなく、生態学的視点からのアプローチが必要です。私たちは、マダニ媒介感染症に着目し、その感染リスクの生態学的背景を明らかにしようと取り組んでいます。
Key words: マダニ媒介感染症、生態疫学、宿主動物、One Health
関連論文: Komine and Okabe 2023 Experimental and Applied Acarology; Komine et al., in prep
野生生物の基礎生態と進化的意義

Basic Ecology (Natural History)
野生生物の基礎生態や進化的意義を理解する事は、生態学の基本的課題です。特に希少種の生態は、保全のためには欠かせない情報です。私たちは、野生生物の基礎生態を理解するための研究に取り組んでいます。これまでは哺乳類や鳥類、両生類に着目してきましたが、今後はより広い分類にも挑戦できたらと考えています。
Key words: 奄美群島、飛島、マングース、アマミハナサキガエル、カラスバト
関連論文: Komine et al., 2020 Current Herpetology 39, 13-18; Komine 2020 Herpetological Review 51, 301; Komine et al., 2019 Zoological Science 36, 410-416; Komine et al., 2017 Herpetological Review 48, 412; Komine et al., 2016 Herpetological Review 47, 645-646